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押し入れにカビが生えたらどうしたらいい?掃除方法と予防策を紹介

押し入れのカビ

何気に確認した押し入れの中にカビが生えているのを発見してしまい、焦っている人も多いのではないでしょうか。

見るからに体に悪そうなカビは、できることなら発生させたくないものです。

季節や土地柄によって押入れは適温と多湿状態が長く維持され、カビの温床になりやすい特徴があります。

押入れにカビを発見したら早めに除去と予防を施しておきましょう。

記事内では、カビの除去方法と予防、原因や人体への影響について詳しく紹介しています。

押入れのカビに悩まされている人は、掃除の参考に、ぜひ記事内容をご確認ください。

なぜ押入れにカビが?カビの分析と発生原因について

カビの発生

押入れにカビが生える原因や、カビの種類、もたらす影響について、以下2点を紹介します。

  1. 多湿と適温でカビが繁殖
  2. 押入れのカビは黒カビと白カビ

多湿と適温環境でカビが繁殖

カビは、湿度70%以上、気温15度以上、ホコリなどの栄養源が十分にある状況が揃うと活発に繁殖します。

押入れは締め切っていることがほとんどで、空気がこもりやすく高温多湿になりやすく、カビが生えやすい環境が揃っています。

部屋や水回りに比べて、掃除の頻度が低いことも繁殖を助ける要因となっています。

久しぶりに押し入れを開けてみたら、一面の白カビで大ショックということも。

視界に飛び込んでくるカビは結構な精神的ダメージを負うので、カビの発生は抑えたいところです。

押入れのカビは黒カビと白カビ

押し入れに生えるカビは、黒カビと白カビの2種類です。

黒カビは、一度生えてしまうと落とすのが大変です。

黒カビは、木材の深いところまで根を伸ばしているケースが多く、カビが生えた部分は黒くなります。

黒カビを自力で落とすのは難しい上、完全に落とすにはかなりの手間がかかります。

しかし押し入れに生えるカビの多くは白カビです。

白カビは表面にだけ生えているケースが多く、ひどい状況でなければ拭くだけで簡単に除去できます。

白カビは繁殖力が高く、ひどい場合はあらゆる箇所に生えていることもあります。

適温で多湿環境が維持され続けると黒カビにまで発展する場合もあります。

健康被害の可能性も

カビによる健康被害

カビの胞子を吸い込むと体にさまざまな影響があらわれることがあります。

代表的な症状はアレルギーです。

かゆみや鼻水、喉の痛みや咳など、呼吸器のトラブルを起こすこともあります。

免疫力の低い子供や高齢者は影響を受けやすい傾向があるので、注意が必要です。

カビの影響が押入れの中だけでとどまっていればまだいいのですが、家中に拡散されると、健康被害の影響が顕著に現れるでしょう。

アレルギー性鼻炎

鼻水や鼻詰まり、くしゃみなど気管支に影響する症状が頻発します。

アルテルナリア(ススカビ)という「カビ」の胞子を吸い込むと、拒否反応を引き起こし、気管支のトラブルが現れます。

夏型過敏性肺炎

夏に多く見られる症状です。

トリコスポロンという「カビ」によるアレルギー反応といわれています。

夏風邪と同等の症状が現れ、咳や息切れ、発熱の症状が発症します。

風邪と間違えやすいですが、気管支への強い負担を感じたら、肺炎を疑いましょう。

シックハウス症候群

住宅の気密性の高まりや、健在に含まれる化学物質によって、アレルギー反応がでる症状です。

鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹などの症状が見られます。

シックハウス症候群は化学物質の他に、カビの影響があらわれることもあり、根本的な解決を試みない限りはずっとアレルギー症状に悩まされます。

押入れのカビ掃除に効果的な対処法

押入れのカビ掃除に効果的な対処法

押入れのカビをキレイにするための具体的な対処方法を紹介します。

的確に作業するためには、先に入念な準備をしておきましょう。

事前の準備

カビ掃除を行う前の準備は3段階です。

1.押入れの中のものを全て出す

まずは押入れの中の物を一つ残らず、全て外に出します。

押入れの中に物が残っていると、そこを起点に新たなカビが発生してしまいます。

外に出した物にもカビが生えていないかよく確認し、カビが生えていたら入念に拭き上げておきます。

2.ホコリとカビの胞子を吹き上げる

ドライタイプのフローリングシートなどを上手く活用し、押入れの床や台、壁、天井のホコリとカビの胞子や白カビなどを除去します。

ホコリとともにカビも飛散しますので、マスクを忘れずにつけておきましょう。

拭き残しがないように、しっかりと掃除することがポイントです。

しっかり掃除しないと、残したカビを起点にまたカビが拡散してしまいます。

雑な作業は二度手間を生んでしまうため、要注意です。

3.湿気の除去

乾拭きが終わったら押入れに扇風機やサーキュレーターなどを当てて、カビの元となる湿気をできる限り取り除きます。

この時に、カビの胞子を残したまま風を当てると、胞子が拡散してしまいます。

事前にカビをしっかりと除去しておくことが大切です。

カビの匂いがきつい時は、送風機を使わずに押入れの戸をあけて、空気の入れ替えを十分に行います。

表面のカビはエタノールで除去

白カビなど、表面に付着しているカビはエタノールで除去できます。

エタノールはアルコールの一種でエチルアルコールと呼ばれており、いくつかあるエタノールの中でも、カビを死滅させるには、消毒用エタノールがもっとも効果的です。

カビの除去効果を最大に発揮するには、アルコール濃度70%の状態が最も適しています。

エタノール消毒液はカビの除去と予防にも使えますので、押入れ掃除の機会に備えておくと良いでしょう。

黒ずみは次亜塩素酸水を使う

押入れの木材は、弱酸性であることが多いため、次亜塩素酸水を使うと木材を痛めることなくカビを除去できます。

スプレーボトルに次亜塩素酸を入れ、押入れ全体に向けて噴霧します。

次亜塩素酸と黒カビが反応し、そのままにしておくと黒カビが落ちてきますので、消滅したことを確認したら、硬く絞った雑巾で拭き上げて完了です。

カビの拡大をとめるためのアルコール

白カビや黒カビを全て除去し終えたら、最後は再度カビが生えないように、アルコールを噴霧します。

よく乾燥させたらカビ除去の掃除は完了です。

再度カビを発生させないためにも、通気の良さを確保しておくことが重要です。

あとはすのこや新聞紙、除湿剤など、カビ予防に聞くグッズを効果的に使って対策を施しましょう。

押入れにカビを出さない対策

せっかくキレイにした押入れに、再びカビが生えてしまうのはなんとしても避けたいところです。

以下、押し入れにカビが生えないための予防法を4点、紹介します。

  1. 押し入れに詰め込みすぎない
  2. こまめな換気
  3. 除湿剤などで湿気を取る
  4. すのこや新聞紙を使う

押し入れに詰め込みすぎない

物を隙間なく詰め込むと、空気の循環が阻害され、湿気がこもりやすくなります。

押入れの中にある程度のすき間を作り出すために、物を無理に押し込まず、物が多すぎる場合は思い切って捨ててしまいましょう。

布団は湿気の温床になりがちのため、長い期間押入れの中にしまい込む場合は、圧縮するなど、湿気対策をしておくとカビの発生を抑えることができます。

カビ対策は、少しの手間で効果が大きく異なります。

面倒と思わずにこまめな手入れを行うことがポイントです。

こまめな換気

押入れのふすまを閉めた状態にしていると、湿気がこもった状態になりやすいです。

空気を循環させるために、ふすまを開けて定期的な換気をしましょう。

ポイントは、ふすまを片方だけ開けるのではなく、両方のふすまを中央に寄せて空気の流れを良くすることです。

扇風機やサーキュレーターで、押入れ内部の空気を循環させるとより高い換気効果を発揮します。

雨の日など湿度が高い日に換気を行うと、逆に湿気を取り込んでしまうため、できるだけ空気が乾燥した日を選ぶか、エアコンの除湿機能を効果的に使うようにしましょう。

除湿剤などで湿気を取る

除湿剤やカビ防止グッズを効果的に使うと、カビの発生を予防できます。

カビの予防商品の定番は、除湿剤です。

湿気は押入れの四隅や、下に溜まりやすい特徴がありますので、除湿剤を設置する時は、押入れ下部の四隅に置いておくと効果的です。

除湿剤は重曹で代用することもできます。

掃除に使われる重曹は、湿気を吸収する性質を持っています。

水分を吸収するだけでなく、消臭と脱臭の効果もある優れものです。

空き瓶などの容器に重曹をいれて、ガーゼなどを被せ、押入れの隅に置いておくと除湿剤の役割を果たしてくれます。

すのこや新聞紙を使う

湿気を取りつつ、空気の循環を作り出すには、新聞紙とすのこの組み合わせが効果的です。

すのこの上に新聞紙を敷いて、その上に布団などを乗せると、カビが生える可能性を大幅に抑えることができます。

床面と布団の間に空気の流れを作り、新聞紙で適宜湿気を吸収するため、カビが発生しにくくなる仕組みです。

新聞紙やすのこを活用したカビ防止対策はコストパフォーマンスに優れ、効果が出やすいというメリットがあります。

押し入れに物を収納する時は、必須と言ってもよいでしょう。

押し入れのカビは専門業者に任せれば安全に処理してくれる

押し入れカビを掃除する業者

専門業者は、業務用の洗剤や薬剤を使用しますので、個人では難しいレベルのクリーニングを実現してくれます。

必要であれば、今後のクリーニングについて聞いてみるのもよいでしょう。

依頼の時の費用は、安ければ良いというわけではありません。

サービス内容と費用のバランスをよく考えて業者を決定しましょう。

まとめ

高温多湿は日本の特徴の一つです。

日本国内でも、とりわけ湿気が多い土地では、どうしてもカビが生えやすく、対応に困ることも多々あります。

発生しやすいカビを抑えるには、日々の換気とこまめな掃除が大切です。

押入れの掃除をしたあとのアルコール散布は、カビの予防に大きな効果を発揮します。

空気の循環を作り出すことも重要なポイントです。

押し入れに物を詰め込みすぎずに、適度な空間を作り出し、すのこを使って、押し入れの床と物を直接付けないようにしましょう。

少しの手間と気遣いで、カビが生えないきれいなすまいの維持が実現可能です。

個人でカビの掃除と対策を行うこともできますが、対応できる範囲に限りがあります。

根本的な掃除や予防を考える場合、プロの業者へ依頼するようにしましょう。